2024年11月19日 活動報告

​講話概要

講師：田村雄三氏（いわきFC監督）

田村氏は、湘南ベルマーレでの選手経験や指導者としてのキャリアを経て、現在いわきFCの監督を務めています。今回の講話では、スポーツコーチングをビジネスや組織運営に活かすための具体的な手法や哲学を、豊富な事例とともに語っていただきました。

講話の主な内容

1. スポーツとビジネスの共通点

• 理念に基づく運営の重要性
  いわきFCの歴史における成功の背景には、常にクラブ理念「浜通りの光となる」に立ち返る姿勢があると紹介されました。特に困難な状況下でも、理念を共有することで組織の方向性を統一できると強調されました。

• 若手世代への対応
  現代の若手世代に対し、指導者は答えを与えるだけでなく、寄り添いながら成長を促すことが必要であると説明されました。

2. 指導哲学：可能性を信じる

• 「ダメなところを見るのではなく、可能性を信じる」
  選手一人ひとりの可能性を引き出すために、失敗を許容しながら成長を支援することが重要だと語りました。この考え方は、ビジネスにおける人材育成にも応用可能です。

• ピンチをチャンスに変える
  監督交代や敗北を「成長のプロセス」と捉え、組織を進化させるためのきっかけとして活用する哲学をご紹介いただきました。特に、心の変化が行動や習慣に与える影響について具体的な例を挙げて説明されました。

3. 実際の事例

• 選手の成長エピソード
  選手が他の選手を立てる姿勢を学び、自らの態度を変えることでチーム全体の士気が向上した例が印象的でした。こうした「心が変われば行動が変わる」という信念が、成功への鍵となっています。

参加者の主な悩みと回答

1. 若手社員のモチベーションの維持
   アドバイス： 個々の目標を明確に設定し、その達成を小さな成功体験として共有すること。

2. ハラスメントのリスク回避
   アドバイス： まずは相手を理解し、共通の目標を話し合う中で信頼を築くことが大切。

3. ジェネレーションギャップへの対応
   アドバイス： 柔軟に考え、時代に合わせたアプローチを取り入れることで、価値観の違いを埋める努力をする。